2000 年代初頭に産声をあげた BJ CLASSIC COLLECTION。
その中でも代表的モデルとなった P-501は
約4ヶ月間の制作期間を経て、アイウェアとしての魂を宿す。
1枚のセルロイドから、BJ が生まれる全行程を追う。
荒ガラで回されたパーツを丁寧に磨いていく。粉末の研磨剤を水で溶き、捏ねる。
そして出来上がった粒子の細かい良質な泥で磨くことによりセルロイドの内側で眠っている光沢を、さらに引き出していく。
泥バフで磨かれたパーツを、配合を変えた中間ガラ、そして艶ガラに入れる。これでガラ入れは計3度。
通常ガラ入れは4~5日で終わるが、BJでは1週間以上ドラムを回す。厳密にいえば、フロントで1週間、テンプルで1週間の計2週間の時間をかける。
枠丁番とテンプル丁番を合わせるために、テンプルにはカシメピンを埋め込む。テンプル内の芯金とともに、丁番とピンを合わせていく。
カシメピンの星はデザイン性だけではなく、星の突起を生地に噛ませることにより、がっちりと丁番を固定させる意味がある。
電流を通して熱した埋め込み機で、フレームに丁番を埋め込んでいく。
このときも170度という温度がポイントになる。タイミングを注意深く見て、作業を進めていく。
フロントとテンプルの合口調整のために、泥磨きをする。
泥磨きを終えたフレームを、フロントとテンプルとにバラシて、パーツごとに艶バフにかけ磨きあげる。その後、再度フレームを組み上げ磨きあげる。
BJがBJたる所以は、この妥協なき磨きの作業にあるかもしれない。セルロイドの素材が更に光り輝き、美しい光が現れてくる。
BJのシンボル、白頭鷲の翼が埋め込まれ、磨き抜かれたセルロイドフレームに「ブランド」が宿る。
これまでの全行程を踏まなければ、その名を刻むことは出来ない。BJとして誇れる仕上がりのものにのみ打刻が施される。
打刻後も審査は続く。全体のバランスや細かなディテールを、制作した職人本人が厳しい目でチェックする。
BJはプロダクトと同時に「完璧さ」まで届ける使命がある。
100年後にも残るであろう存在感はこのようにして生まれる。
内側に挟み込む芯が主役のテンプルを作りあげる技法「芯張り」を鯖江で唯一継承し続けている職人による、手間と時間を惜しみなくかけた作品のような眼鏡。
BJ CLASSIC COLLECTIONの代表的モデル「P-501」は約4ヶ月間の制作期間を経て、アイウェアとしての魂を宿す。
1枚のセルロイドから、BJが生まれる全行程を追う。
P-501のようなセルロイドフレーム以外にも、BJのこだわりが詰まっている。
今まで専門家しか知り得なかった「細部に至るポイント」をご紹介。