「P-501」のようなセルロイドフレーム以外にも、BJのこだわりが詰まっている。
ここでは、今まで専門家しか知り得なかった細部に至るポイントをご紹介。
フロントの飾り付けと同じく、BJの象徴となるカシメピンは1つ1つ手作り。
薄い金属の板を直径3mmの極小の丸型に抜いた後、ピンの部分とロウ付けし、その後星型に抜いていく。さらに、ガラ入れは4度に渡って行われる。型抜き後に荒ガラと艶ガラをかけ、ロウ付け後、星型に抜いた後、計4回磨くことで六芒星は輝きを増す。
生産効率だけを考えれば締めやすいプラスネジを使いたいところだが、BJは一貫してマイナスネジにこだわる。
それはプラスネジよりシンプルで、無駄のない洗練された美しいデザインだからだ。切削により作られたマイナスネジは、智に対して平面になるまで締めることが出来る。これがネジと智をあたかも一体部品の様に見せ、BJを更に美しくする。現在、鍛造ではなく切削で作られるマイナスネジは、製作コスト圧迫の理由から、業界全体の一割程度。
また、一般のネジだと振動で緩みが生じるが、丁番ネジを樹脂付きにすることで振動を防止し緩みを防いでくれる。
メッキ加工時に樹脂付きネジを使用すると熱で樹脂が溶けてしまう為、メッキ加工時に使用したネジを外し、樹脂付きネジへ入れ替えを行っている。
このように細部までこだわることで完璧と言えるプロダクトが完成する。
よく目にするフリーポジションのユラユラ揺れるノーズパッドは、鼻の位置からズレやすく位置を固定出来ていない。
BJの抱き蝶ノーズパッドは、フィッティングをすることを前提としており、かける人の鼻にピッタリと固定される。現在は、ピュアチタン製も新たにラインナップに加わり、さらに高級感を醸し出すことが出来るようになった。
BJ のチタンテンプルは、直径5mm~6mm の純チタンの丸線を「スウェージング」という工法で形成する。
スウェージングとは丸線を叩いて伸ばす技術で、金属密度を上げ、バネ性や柔軟性、コシと強度をアップさせることが出来る。スウェージングにより伸ばされた金属をバネ部、コマ部、モダン部、それぞれを平つぶしをした後にトリミングし、何度かプレスすることで一連のバネ性などの特徴が更にアップ。フィッティング後のホールド感を持続させる効果がある。
BJは日常のストレスも軽減する。
レンズと、テンプルを 1 つの部品で止める智の場合、テンプルを開く時にネジにテンションがかかる為、片方のテンプルネジが緩みやすくなる。BJは、かつて伝統的に行われていた左右逆にネジを取り付ける手法により、ネジを緩みにくくしている。
テンプルのサイズに応じて、3枚丁番・5枚丁番・7枚丁番を使い分ける。
一般的にはサイズの大きいタイプでも3枚丁番を使用することが多いが、BJでは埋め込みの難しい7枚丁番も使用し強度を上げている。また滑らかでスムーズな開閉が出来る理由は、技術力の高い国産丁番を使用しているからである。
コスト削減や効率を求めることなく、製品としての本質を追求している。
内側に挟み込む芯が主役のテンプルを作りあげる技法「芯張り」を鯖江で唯一継承し続けている職人による、手間と時間を惜しみなくかけた作品のような眼鏡。
BJ CLASSIC COLLECTIONの代表的モデル「P-501」は約4ヶ月間の制作期間を経て、アイウェアとしての魂を宿す。
1枚のセルロイドから、BJが生まれる全行程を追う。
P-501のようなセルロイドフレーム以外にも、BJのこだわりが詰まっている。
今まで専門家しか知り得なかった「細部に至るポイント」をご紹介。