テンプルに埋め込まれている金属芯には、かつては美しい模様が彫金され、デザイン性の高いものが多く存在した。彫金模様が鮮明に浮かび上がる“芯張り“の技法は、職人が持つ高度な技術によって生み出され、眼鏡自体の価値を高めていた。
しかし、生産性が求められる時代への変化に伴い、手間と時間と技術を要する芯張りは徐々に衰退し専門職人は激減した。
現在、世の中から消えつつある芯張りを、ここ鯖江で唯一「芯張り専門工場」にて継承し続けている職人がいる。その職人の手によって美しくダイナミックに命が吹き込まれたSHINBARIシリーズでは、さらに作品性を強調させるべく、フレーム一本一本に表情をつけた。角が立っているもの、丸みを帯びているもの、統一された形の中でも削り方によってそれぞれの表情が見える。
繊細かつ精密であるのに どれ一つ同じものはない。
職人の感情や哲学、計算や偶然が重なり合ったとき、眼鏡に生まれた「不均一」の美しさ。
手間と時間を惜しみなくかけた作品のような眼鏡が誕生した。
FEATURE
Salyu × BJ CLASSIC COLLECTION
HEAVY EDITION
SUNSHIFT × ISHIDA KAZUHO