今年、BJ CLASSIC COLLECTION は15周年を迎えるに至りました。
これはひとえに皆様のお力添えのおかげだと感謝致しております。
これを記念して、BJ CLASSIC COLLECTIONの原点となったブランドAmerican Opticalの完全復刻品「Revival Edition」を発表致します。
私の15年かけて辿り着いた職人技の集大成を店頭にてご覧頂けたら幸いです。
BJ CLASSIC COLLECTION 15周年を記念し、浜田謙が、作品そのものが思想と哲学の塊であると憧憬してやまない、American Optical社の「SIRMONT」「SAMPSON」「JAZZ」3作品を完全復刻しました。
偉大な先駆者のあとを、ともに研鑽を重ねてきた職人と懸命に追い、モノづくりの本質が宿った作品に漸く近づくことができました。ぜひ、この特別な佇まいを感じてください。
眉型のブローラインが特徴的なこのモデルは、1950年代に誕生。眉の薄い将校が、威厳を感じさせるように作って欲しいと依頼したのが始まりである。そして、アメリカ軍の間で広まり、瞬く間に世界中に広まった。また、黒人開放指導者のマルコムXがかけていたことでも有名である。
日本では1960年代に一世を風靡し、その後も長く愛され続けてきた。現代ではほとんど作られることのない、強度を持たせるための丁番やカシメをも再現し、当時のアメリカのモノづくりにとどまらず、カルチャーまでをもそのままに復刻した。
AO社のボストンシェイプの看板ともいえるこのモデルは1940年代に開発された。一見、ワンブリッジに見えるデザインだが、その裏側から強度補強するためにさらにブリッジが取り付けられている。華奢な見た目に反して強固なフレームである。0.01ミリ以下の彫金など、その技術は大変な職人技を要するもので、構想から15年、ようやく復刻版を完成することができた。また、その名の由来はアメリカの英雄であるサンプソン海軍将校による。かつて活躍した駆逐艦・サンプソンも彼の名から取られており、まさにその耐久性と力強さを表している。
1950年代から発売されたこのモデルは、ビル・エヴァンスを初めとしてとして多くのジャズメン達に愛された。その名も「JAZZ」。1955年に消費者管理不足による事故でセルロイドの使用が禁止されるが、それ以前に生産されたモデルが製品として最も充実した時代でもあった。今回、その黄金期のセルロイドモデルをそのまま表現することに成功した。浜田謙が、この仕事を始める原点となった作品の1つでもある。
1930年、AO社はテンプルが目より高い位置に付けられたスタイルの眼鏡「Ful-Vue(フルビュー)」を開発、そのデザイン特許を取得した。目の横の視界にブリッジが入らないこのスタイルの眼鏡は瞬く間に世界を席巻し、競合メーカーは こぞってその特許使用料を支払った。そのFul-Vueの中で最も人気のあったモデルがこの「RIMWAY」である。ブローバーが付いているため見た目が華奢なツーポイントでありながら圧倒的な強度を誇り、日々の生活でストレスなく使用できる耐久性がその特徴である。1930年代から1940年代にかけて世界中の人々に愛用されたこのモデルは、AOの長い歴史の中でも代表的な作品と言えよう。
先日はお忙しい中、15周年記念展示商談会ならびにレセプションパーティへお越しいただきまして、誠にありがとうございました。
ブランド設立から永きに渡りBJ CLASSIC COLLECTIONを支え育てて下さった皆様と記念の日を迎えることが出来た事を心より感謝いたします。
これまでの15年間、どうもありがとうございました。
そして、これから先の未来もどうぞよろしくお願いいたします。